休息
グレックミンスターにサキ達はやってきた。
キリルとジョウイは初めてくる。
「坊っちゃん、お帰りなさい。皆さんも、ゆっくりしていってくださいね。」
それにクレオが迎える。
「え、坊っちゃん?」
キリルは首を傾げる。
「君もキリル様って呼ばれてたくせに。」
「でも、坊っちゃんはないだろ。」
「いいんだよ。」
「確かに2人ともイメージが違う」
ポソリとサキはカイに呟いた。
「キリルの方が坊っちゃんって感じだし、シキさんはトランの兵達がシキ様って感じが…。」
ジョウイもそれに反応する。
「イヤ、2人にはあっているんじゃないかな?」
と2人の過去を知るカイは笑う。
「君達だって、様付けされているのに?」
ルックが何忘れてんの、というように言う。
「ジョウイはジョウイだし、サキはサキよ。」
ナナミが騒ぎたてる。
「とりあえず、荷物を置いて、手を洗ってからにしてください。」
眉間の間皺を作ったクレオは響く声で言った。
皆はおとなしく従った。
若干一名、
「クレオ、皺がとれなくなるよ。」
と人好きのする笑みでコソッと言ったものはいるが。