出会い


クロロとシキが強いのは確かだった。
敵が出ると、まず、弓をリアが反射的に打つ。
とはいえ、反射的なのでダメージはちっとも入らない。

次にシキとクロロ。
二人とも接近戦を得意としている。
シキは雑魚なら瞬殺してしまう。

クロロは当たったり、当たらなかったり、当たってもダメージが中途半端だったりする。

そしてJJ。彼はものすごく強かったりする。
命中率も高い。

罠があったら、リアがはずす。

自分の存在意義は・・・・と思ってしまうクロロだった。

◇◆◇

ようやくユーゼフの村に着いた。

そこで、クロロは神殿に向かう。
なぜかシキもついてきた。

「どうしたんだ?」
クロロは尋ねる。

「冒険者ギルドの登録をしに、ね。リアとJJとギルドを組もうかって話になったんだよ。」
そう言ってシキは後ろを振り返る。
そこにはリアとJJがきょとんとしていた。

ほとんど、シキが一方的に決めたのだろう。
ギルドに入ると特典があるから。

「それから仕事を探しに、ね。」
シキはそう言ってにっこり笑ったのだった。

「ギルド名はなんにする?」
「キャベツ畑はどうだべさ?」
「あ、いいね。そうそう、君は下僕だから強制だから。」
シキはにやりと振り返った。

その後ろでJJが、おら、すきなもん言っただけだべ、とつぶやいていた。

◇◆◇

神殿に着くと神官長が出迎えた。陰に隠れるようにしてアコライトの少女もいる。
「ずいぶん遅かったですね。」

「えっと盗賊に襲われたもんで。」

「・・・・・・。」
神官長の顔は渋面がにじみ出ている。

「彼方には森に突然現れた遺跡の探索をして欲しいのですがね。うん、監視、というかフォロー役として、スティアをつけます。」
そう言って、一人の無口な少女を押し出した。

「わかりました。」
自分が情けなかった。

「ただ、まだ頼りない、いやいや、戦力的に弱いですね。」
神官長は言った。

「ここは、田舎ですし、今、フリーの冒険者が少ないのですが、まぁ、誰か探して彼方たちにつけます。」
クロロは三人の顔を思い出した。

「あ、俺、ここまで来た時に、一緒に来た冒険者を知っていますが。」
そう言ってクロロは神殿を飛び出した。

神官長はやれやれ、という顔をした。


back